
海運業は時間を取り扱う商売だと言われることがあります。時間の価値は、「トランジットタイム」と「タイミング」に区分され、トランジットタイム(速さ)の価値、タイミング(機会)の価値、それぞれ又は両方の価値を求められるお客様が存在しています。
SITC Container Linesは毎週40便を超える日中、中韓、日本・中国と東南アジア(ベトナム、フィリピン、タイなど)間のコンテナ輸送サービスを提供することで、トランジットタイムとタイミングという時間の価値をお客様とともに創造しています。
SITCは、40隻近いフリートと高い自社船所有率(グループ所有率35%、ほぼ日本建造船)、若い船齢(主力船はすべて5年以内)の特徴を生かし、「安全、安定、安心」のAAAサービスコンセプトを掲げて、確実にそれを実現しています。SITCサービスを活用し、海上輸送の「時間価値」を付加できたお客様からの信頼が増えつつあることを身をもって感じており、2007年84.5万TEU、2008年107.9万TEU、2009年118.6万TEU超えという取り扱い実績はその証であると思っております。
一方、海上輸送サービスを提供する船会社に対しても、「時間」という判断軸があります。長期的な取引を好む日本では、「時間」基準はサプライヤー選択の重要な基準です。多くの100年企業を輩出する日本では、1991年設立のSITCグループは若い企業となりますが、黎明期を含めて実質30年もない日中コンテナ輸送市場で、改革開放の波に乗り、民営海運最大手へと発展してきた評価は高いものがあります。
日中コンテナ輸送市場への参入から3年後の1995年に他の中国船社に先駆けて日本法人を立ち上げたことは、日中間海上輸送をコアビジネスと位置づけた意気込みと顧客への誠意ある行動として受け止められており、来年には早くも15年の節目を迎えようとしています。「競争原理が働く」日中トレードで、著しいシェアの拡大を達成できたのは、お客様と真の「日本的な取引関係」が構築でき、日本のビジネス界から真のパートナーとして認知されたことによるものと考えております。さらに、日本港運業界の錚々たるメンバーによる代理店協力体制も大いにバックアップとなっております。
近年、日中コンテナ輸送市場は成熟した市場への転換、移行への観を呈しています。この変化に対応し、お客様に新たな価値を提供できることが競争優位の最大要件となります。SITCは2009年アジア域内取扱量4位のキャリアとして、常に責任感と、「変革」というエンジンをフル稼働することで、お客様と協働して、時代にふさわしい新たな「時間価値」を創造し続けるよう邁進したい所存です。
代表取締役社長
呂 開献